内容紹介
日本のロックバンドとしては初となる、オーストリアのウィーンでレコーディングされた7枚目のオリジナルアルバム。先行シングル「Jubilee」をはじめ全14曲収録


僕は、レンタルビデオ屋で働いている。返却と貸出が主な作業で、アニメや邦画、洋画だけじゃなく、エロいDVDやビデオなんかも棚に戻す。返却をする。

6ヶ月も働いていれば、誰だってアダルトビデオの会社名を覚えるし、返却スピードもだいぶ速くなる。たぶん、店では1番か2番くらい速いとおもう。すごく無駄な知識と技術だとおもうし、全然自慢にならないけど。。。

「JUBILEE」をはじめて聞いたのは、バイト中だった。アダルトDVDの返却中、有線から流れてきたのだけど、なんだかとても元気づけられたのを覚えてる。「おれもがんばろう」とおもった。

素直にすごくいい曲だとおもった。

曲について細かい分析や説明をすることはできないけれど。
あの店で、無駄に思える作業に時間を費やしている自分を卑下するんじゃなくて、その場所に至った過去の自分も含めて肯定したくなるような、前向きな気分だった。
(「肯定」って言葉、山崎のライナーノーツとかぶる表現かもしれないけれど、そうおもったのだ)

そのあとは、張り切ってアダルト返却したのだった。

きょう、店にアルバムがあったので、借りてみた。
まだ「Jubilee」しか聞いていない。

午前3時半、彼女と別れたあと、家に向かってクルマを走らせながら、その曲を聴いていたら、なんだか気持ちがあふれてきて、涙が出た。
音楽を聴いて泣いたのは、とにかくひさしぶりだとおもう。

最近、すごく幸せだ。

追記
大学からこっちに戻ってきたとき、地元にいる自分が嫌だったし、地元がすごく嫌いだった。たぶん、「カルチャーショック」みたいなもんだったのだとおもう。ここにいることに対する違和感。
18年間も住んでいた場所なんだから、不思議といえば不思議だけど、それが一番、につかわしい言葉な気がする。

自分が、この場所に属してない、って感覚。

でも、だんだんとそういう感情がうすれてきた。

いまは、そうじゃないけれど、もし自分のいる場所が嫌で嫌でしょうがなくて、どこかに行きたいと考えていたとしても、そこに自分がいることをいつも肯定したいとおもう。

場所のせいにするなんて、つまんない。
ここで楽しめないなら、どこにいたって同じなのかもしれない

幸せだけを考えるなら、「どこにいるか」とか「どこに属しているか」とかは、あまり問題じゃないのかもしれない。

今の時点では、そうおもう。

追記の追記
いろいろな表現があるけれど、結局、知ってるようなことに行き着く。でも、それは無駄な試みじゃないとおもう。
いつだって、頭の片隅には、重みや意味を失った言葉があって、それは刺激に慣れすぎて不感症気味の脳みそには、響かなくなった言葉なのだとおもう。

でも、誰かの表現、音楽であったり小説であったり、映画であったり。自分が好きな表現のほとんどは、自分がたどったことのない道のりで、同じような刺激や言葉に対して、新鮮な感情や忘れかけてた意味を喚起させる力があるものみたいだ。

1行や1フレーズ、1シーンだけでそれをやってのけるなら素晴らしいけど、それだけで普段の文脈を作りかえるのは、むずかしいとおもう。

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